海洋プラスチック問題について -わたしたちができること- Vol.4
前回までのコラムでプラスチックの歴史から海洋プラスチックがどのような影響を及ぼしているかをお伝えしました。
今回は「わたしたちができること」とはなにか、様々な事例をご紹介していきます。
わたしたちが今できることは?
3R(スリーアール)とは?
3R(スリーアール)とは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3つのR(アール)の総称です。これに加えて、リフューズ(Refuse)という考え方もあります。それぞれのRの意味を見ていきましょう。
①リデュース(Reduce)
リデュースとはもともと「減らす」という意味です。資源の無駄遣いを減らすことを指します。消費者としては、ごみになるものを買わない、もらわないことや長く使えるものを選ぶことが大切です。以下に具体例を挙げます。
・マイバッグの利用
買い物の際にマイバッグを使う習慣をつけましょう。急な買い物にも対応できるよう、普段使う鞄にマイバッグを入れておくと便利です。ワンタッチでたためる製品もあり、継続使用につながります。
・簡易包装や詰め替え商品の利用
ティッシュペーパーやシャンプーなど、簡易包装や詰め替え用の商品を購入することで、ごみの減量化に貢献できます。
・レンタルやシェアリングサービスの利用
必要なときにカーシェアリングのサービスを使う、スキー用品や趣味のものはレンタルするなどで無駄な出費や粗大ごみの発生を防げます。
・物を大事に長く使う
できる限り「長持ちするもの」を選び、大切にする習慣をつけましょう。ものを大事に長く使うという習慣をつけることは、子どもにとってもよい教育となるため、家庭で実践してみましょう。
・フードロスを防ぐ
食料品を必要な量だけ購入し、外食の際にも食べきれる量を注文しましょう。季節の行事ごとの食材も適量を心がけましょう。
②リユース(Reuse)
ものを繰り返し使用すること。以下の具体例があります。
・リターナブル容器の利用
一度消費した瓶や容器を返却・回収し、洗浄して繰り返し使うことができます。
・フリーマーケットの利用
衣類や日用品をフリーマーケットで購入したり、出品したりすることで、ごみの減量につながります。
・リメイクして使う
不要になったものを新たな用途にリメイクすることで、繰り返し活用できます。
③リサイクル(Recycle)
使い終わったものを資源として再び利用すること。日本は資源の少ない国なので、資源の再利用は重要な課題です。しかし、3Rの考え方では、そもそもごみを出さないことが重要で、リサイクルするごみも少ないほど良いということを覚えておきましょう。家庭で簡単に取り組めるリサイクル活動事例をご紹介します。
・資源ごみを分別する
ペットボトルや雑紙など「資源ごみ」としてリサイクルできるものは分別する習慣をつけましょう。
・家電リサイクルは正しく行う
家電の「エアコン」「テレビ(ブラウン管式・液晶プラズマ式)」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」は、家電リサイクル法の対象となる廃棄物です。そのため、処分の際にはリサイクル料金を支払うこととなっています。家電リサイクルは、法律に従って正しく行うようにしましょう。
・リサイクル品を利用する
古紙100%を使ったメモ用紙などの文房具、トイレットペーパーなど、リサイクル品と表示されているものを進んで購入するようにしましょう。
その他の取り組み
さらに、3Rに関連して以下の取り組みも重要です。
リフューズ(Refuse)
ごみになるものを買わない、もらわないことを意味します。
リカバー(Recover)
資源を回収して再利用すること。
リペア(Repair)
壊れたものを修理して使うこと。
リプレイス(Replace)
環境に優しい製品に置き換えること。
再生可能エネルギー(Renewable)
バイオプラスチックなど、再生可能な資源の利用。
これらの取り組みを日常生活に取り入れることで、環境負荷を減らし、持続可能な社会の実現に寄与することができます。 私たちの行動一つ一つが、海も地球もハッピーにするための重要なステップです。 今すぐできることから始めてみましょう。